2軒先の、小学校から高校まで一緒だったひとがいる。
近所だから渋々登下校を一緒にしていた程度なんだけど。
 
そのウチのお父さんが亡くなった。
家族が目を離した隙に、首を吊ったらしい。
本体が機能を停止してから2時間後くらいに発見されたんだとか。
救急車が来たと思ったらすぐパトカーが来たんだとか。
 
当日の朝、お父さんを見かけた。
挨拶したら、いつもはにこやかなひとなのに、無視された。
ワタシなんか目に入ってないって感じだった。
 
それは今月頭のこと。
 
 
 
今日、隣のウチの前で、猫が捕まえられた。
この寒空に、おなかを空かせて、盛んに鳴いていたそうだ。
 
向かいの事務所のひとが捕まえたが、近所で飼える家は無かった。
事務所のひとは、仕方なく保健所に電話をして引き取りに来て貰ったそうだ。
 
ウチには凄く神経質な犬が居る。
猫を飼うわけにはいかない。
 
それでも母は、昔猫を飼っていたこともあって、
あんまり可哀想で煮干しを持って見に行ったらしい。
 
保健所の車を待つばかりの猫は、煮干しを喜んで食べたそうだ。
 
やがて猫は連れて行かれた。
 
 
 
 
その後、母は事務所のひとからある話を聞いたそうだ。
 
あの猫は、首を吊ったお父さんが飼っていた猫なんだとか。
お父さんが亡くなって、遺された家族に追い出されたんだとか。
 
 
 
 
 
聞きたくなかった。
 
その猫が、今ここで元気にしているんでなければ。
あの家とそこに住むひと達への見る目が変わりそうだ。
 
いや、もう、多分。
前と同じ目で見ることはもう出来ないだろう。
 
 
 
 
或いは、
飼えもしないのに姿を見て切ない思いをするより良かったのだろうか。
 
そうとでも思わないと…
 
 

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